6月23日(土)に栃木県のツインリンクもてぎにてHondaエコマイレッジチャレンジ2018第10回もてぎ大会が開催され、本校自動車部から2チームが出場しました。
さて、今回の見どころポイントのひとつは新型マシンの初お披露目です。
本校自動車部では毎年新車を製作しています。前年に大敗しようが優勝しようがお構いなしにモデルチェンジをして新しい可能性を追求するのが本校のスタンスなのです。
例年、秋の全国大会に向けて製作している新型マシンですが、今年はもてぎ大会に合わせて製作を急ぎました。前年度までのマシンが何度か横転をした経験があったため、今年のマシンのコンセプトは車高を低くして横転しにくくしたところにあります。
新型マシン、みんなの期待を背負って大会に挑みます。
ところが、車検を受けてみると配布された周回計測機の取り付けで不備を指摘されてしまいました。
今回大会規則に変更があり、それに対応したつもりではあったのですが、解釈の違いがあったようで、取り付け方法を急いで改善することになりました。
その後の再車検では無事にパスすることができ、練習走行に向かいます。
しかし練習走行スタート直前になってカウルが閉まらないというトラブルが発生。
泥よけが邪魔をしているようでした。幸い、路面は乾いていたので急いで泥よけを外して、スタートを切りました。
走行はあらかじめ決めておいたポイントや速度が落ちてきたところでエンジンを始動させ、一定の数値まで回転数を上げたらエンジンを切って惰性で走ることを繰り返して燃料の消費を抑えていきます。
新型マシンのAチーム、どうやら想定していた周回タイムよりずいぶん速いようです。
速度をあげれば当然燃費が落ちるので規定時間内におさまる範囲内で速度を落とすのが定石。
しかし、マネジメントチームは敢えて速度を調整するよう指示を出しませんでした。
Aチームの後ろにうまい具合に今回初ドライブを任された篠田くんのBチームが続いていたので、ここは安定した周回を続けることを選んだのです。
Aチームのドライバー3年生の田中くんもそれを理解して、後続のBチームをリードして走ってくれました。
練習走行から帰ってきた田中くんは「やっぱりおもしろい」とレースの感想を語ったあと、「このマシンすげえ」と性能の高さに驚いた様子でした。
「惰性で走っていても、他チームのマシンをどんどん抜いていける」とやや興奮気味に語ってくれた田中くん。緊張をかけらも感じさせないのは1年生の頃から変わりませんが、1年生ドライバーの面倒を走行しながら見てくれたのはさすが先輩と感心させられました。
しかしトラブルはまだまだ続きます。
走行後にマシンを点検してみると泥よけだけでなくタイヤがアンダーカウルに干渉しているようでした。泥除けと合わせて決勝走行までに落ち着いて手直しをします。
他にも燃圧を調整する機器の接続に不備が見つかるなど決勝走行まで時間がない中で次々と不備が見つかりました。
さて、決勝走行は大丈夫なのでしょうか?
気になる続きは次回もてぎ大会レポート③でお届けしたいと思います。