現在、自動車部ボディー班では「トランスポンダ取り付けコンペディション」略して「トラポンコンペ」が開催されています。
トランスポンダとは、Hondaエコマイレッジ大会で配布される計測機です。これまでも大会当日に配布されるトランスポンダの取り付け位置は決められていましたが、今年からはさらに細かい規約が設けられました。
ただそのまま取り付けてしまうとマシンの周りの空気の流れが乱れてしまい、走行に影響を与えてしまいます。6月に開催されたもてぎ大会には2年生の堀口くんが考案した取り付け方法で挑んだのですが、車検で規約に沿っていないという判定が下され、大会直前に急いで改良する羽目になりました。そこで全国大会には規約に対応しつつ、マシンの空力にもできるだけ影響を与えない取り付けステーを考えることになりました。
一人のアイディアだけじゃなく、みんなでアイディアを競ってみてはどうかと提案があり、早速トラポンコンペが開催されたのです。
目指すのは前から後方に向かって何も障害物がなかったかのように空気がまっすぐに流れていく形です。
最初は前後対称の形でデザインされていましたが、何人かが前後非対称のアイディアを出してきました。
先を丸くしたりとがらせてみたり、それぞれが「この形の方が空気抵抗が小さいかも」と思うアイディアを形にしていきました。
工作用紙や発泡材で実物大の模型を製作し、それぞれをマシン本体に張り付けて風洞で実験を行います。
「ここでもう乱れちゃうんだ」「これはまっすぐに流れるね!」と様々な模型を比べてその違いをひとつひとつ分析していました。
どれが有力なの?と聞くと3年生の秋山くんは「結局、自分たちのマシンを小型化したような形が一番空気抵抗が少ないことが分かりました。」と改めて本校のマシンの空力の良さを実感した様子でした。
「奇抜なものもあったけど、色んな人のいろんなアイディアが見られてよかったと思います」と言うのは2年生の永長くん。
「当初のデザインでうまくいくと思っていたのにそう簡単にはいかなくて、でもそこからじゃあこうすればもっとうまくいくかもとアイディアが浮かんでくるのもおもしろい」と、自身のアイディアと他の部員のアイディアを足して改良していく過程を楽しんでいるようでした。
「失敗してもそこから学べるものがあると思いました」と最初の案を出した堀口くんもコンペを楽しんでいる様子でした。
アイディアを競争させるために開催したコンペディションですが、より良いものを作りたいと思う部員の思いが、いつの間にか競争を忘れて自然とみんなで協力してひとつのものを作り上げていく過程に変わっていました。
これからまだまだ良いアイディアを出し合っていく様子。さらに良いものが完成することを期待したいと思います。