新入部員が入ってきてにぎやかになったと思ったら、3年生部員が修学旅行に行って少し寂しくなったかなと部室をのぞいてみたら、新入部員の数は11人と例年より多く、ほぼ全員が毎日活動に参加してくれているので、活気あふれる中、活動が行われていました。
大変なのは1年生部員の面倒を任されつつ活動を進めていかなければならない2年生部員です。
11人の新入部員に対して6人の2年生が頑張って指導にあたってくれています。
「後輩に教えていて、間違っていないか不安になることがあります。」
と話してくれたのは2年生の捧くん。
「もっと自分の技術を磨いたり知識を深めたり、分からないことは先輩に聞くなどして、自信を持って教えられるように自分自身も成長しなきゃいけないなと感じました。」
捧くんはそれから少し考えて、
「(昨年卒業した)秋山先輩みたいに、どこに何があるかすぐ答えられるような先輩になりたいです。」
と憧れの先輩の名前を挙げて、自分を鼓舞しているようでした。
捧くんに教えを受けていた1年生の小谷くんは
「先輩方とはすぐに仲良くなれました。質問にちゃんと答えてくれて、しっかり指導してくれます。」
とすっかり先輩になついている様子でした。
どの先輩も捧くんと同じように、後輩に教えることに少なからず不安を抱いているようでした。
コンピュータ班で後輩を指導している2年生の牛玖くんに、教えるときにどんなことに気を付けているかを聞いてみました。
「あまり難しい言葉を使わないで、分かりやすく教えられるように気を付けています。難しいことでも、できるだけ噛み砕いて、分かりやすく伝わるように心がけています。」
難しいことを難しく教えるのは意外と簡単ですが、それを噛み砕いて分かりやすく教えるというのはなかなか難しいものです。先輩としての気苦労も絶えません。
3年生の不在中、部を任されているのは2年生の副部長、小関くんです。
「先輩たちがいないので自分がまとめなきゃいけないのが、思った以上に大変です。歴代の部長はすごいなと感じました。まだ先を見通して時間を逆算するということができなくて苦労しています。」
小関くんは1年生の時から先輩にくっついて一生懸命いろんなことを学んでいて、その姿が好感のもてる後輩像そのものだと感じていましたが、2年生になって後輩の面倒をみている姿を見ると、先輩としての風格もしっかり備わっているのだと感心させられました。
「部をまとめるためには各部署の作業状況を把握しなければならないので、みんなとコミュニケーションを上手にとれる、話しやすい先輩を目指したいです。」
3年生がいない間も、頼もしい副部長のもと、2年生部員全員が先輩の歩んできた道をたどりながら、着実に活動を進めてくれています。
5月末には昨年度のHondaエコマイレッジチャレンジ全国大会優勝の副賞として招待されるベトナム大会に参加する為、3年生部員が再び不在になります。この期間、先輩になったばかりの2年生はどうしても少し不安になることもあると思いますが、1年生の面倒をしっかり見つつ、彼ら自身もぐんぐん成長していってくれることと期待しています!