自動車部での活動は工学に特化していることは想像がつくと思います。
じゃあ部員は全員航空車両整備科の生徒なのかというと、
実はたった一人、生産技術科の生徒が在籍しています。
2年生の西賀くんです。
西賀くんは現在、1年生部員を率いてなにやら棚を作ろうとしているようです。
工作に関しては1年生の頃から面白いアイディアを出して
ピペット立てやのこぎり入れなど、
いくつも部活動の改善に役立ってきている実績があります。
今つくっている棚は、大会で道具をトラックに積載する際、
これまではただ積み上げていたものを棚に収納することで
取り出しやすくする目的があります。
棚づくりで大変なところは何かと聞いてみました。
「最初に考えていた寸法だと、部活で所有している材料(コンパネ)が足りなくなってしまって、
角材で代用することになってまた考え直さなくてはいけなくなりました。」
行き詰ってしまった西賀くんは部長の厚海くんに相談して、
良いアドバイスをもらえたと嬉しそうに話してくれました。
相談を受けた厚海くんは
「仕事を任された分、責任を持って取り組んでいるみたいです。」
と太鼓判。
副部長の伊藤くんは
「集中力がある方ではないみたいですが、
その分周りのことによく気が付くところに感心します。」
先輩が気が付けなかったことも
西賀くんが指摘することでミスを事前に防げたと話してくれました。
「昨年の後半ごろから自分で意識して頑張ろうとする姿も見られるようになりました。」
と評価していました。
西賀くんがいるから負けていられないと
周りの部員にもいい刺激になっているのかもしれません。
6月末にある大会に向けては、棚が活躍することを願うとともに、
昨年より少しでも記録に貢献できたらという目標を語ってくれました。
もてぎ大会まで1か月を切りました。
三人寄れば文殊の知恵と言います。
一人の力ではかなわないことでも、みんなで協力すれば大きな目標も達成できる!
…かもしれない!