千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 精度の集結

自動車部では昨年の11月に開催されたEV競技会が終わってから、ボディーの改良のために型の成型を引き続き行っています。

 

型の成型で気を付けなければならないのは削るにしても盛るにしても左右対称にしていかなければならないこと。

大がかりな作業の中にも精度が求められ、時間のかかる作業となります。

型の成型の進捗状況としては4割程度だそうで、春休み前には終わらせる予定です。

型が完成すればその上にFRPと樹脂を重ねていってボディーの成型、塗装、スクリーンの作成と、6月の大会出場までにまだまだやることは山積みです。

 

新型マシンのコンセプトはこれまでより重心を下げて安定感を出すことです。

それに伴ってタイヤが付く位置が高くなるので、フレームの形も必然的に高さが出てきます。

タイヤを組み付ける部分に新しい部材を溶接で足すことになりました。

しかしただ足すだけかと思いきや、そんな生ぬるい作業をする自動車部ではありませんでした。

作業をのぞいてみるとタイヤの組み付け部分を一度切り取り、部材を足す前に、以前の溶接部分を時間をかけて丁寧に削り取っていました。

3年生が家庭学習期間に入り、部は手薄な状況でありながら、ものづくりの過程で妥協を許さない姿勢。

本校自動車部の精度の高いマシンはこういうところから作られるのだなと改めて感心しました。

途中、寒さにかじかむ手をストーブで温めながら休憩をとっている間も、部内に掲示されている「重心が低めのマシン」のサンプル画像を眺めてイメージを膨らませていました。

 

精度と言えばタイヤです。

新型マシンのボディーに人手が取られる中、水上くんは一人でタイヤの精度出しに黙々と取り組んでいました。

今年度の途中からタイヤ班に配属された当初は不安で自信なさそうに作業に取り組んでいる様子でしたが、作業に少し慣れてきたのか、だいぶ肩の力が抜けて落ち着いて取り組んでいる様子がうかがえました。

 

全体的に、11月の大会が終わってから3年生が抜けることで少し不安を感じるような雰囲気だった自動車部でしたが、この短い期間に2年生部員の目つきが随分変わったように感じました。

 

精度の高さが集結した本校自動車部自慢のマシン、完成が楽しみです。