本日、3学期の終業式が行われました。
式前に行われた賞状伝達では、以下の多くの個人・団体の表彰等が披露されました。
1 皆勤賞(64名)
2 努力賞(17名)
3 日本農業技術検定3級合格(20名)
4 校内農業鑑定成績優良者(2名)
5 情報技術検定3級合格(20名)
6 千葉大学「次世代スキップアップ」プログラム 第3回国際研究発表会 参加証(3名)
7 簿記実務検定試験1級・2級合格(6名)
8 情報処理検定試験2級ビジネス情報部門合格(6名)
9 常用漢字テスト成績優秀者(8名)
10 バスケットボール地区選抜選手認定証(1名)
皆さんの頑張りに心から拍手を送りたいと思います。
多彩な視聴覚教材とその巧みな話術を駆使して、生徒たちへの熱い思いを彼らの心に投げかけてきた鈴木校長先生の講話シリーズも、今回が最終回となります。
まずは、吉野弘さんの『夕焼け』という詩を紹介。電車の中で目の前に立った「としより」に席をゆずる心優しい少女。そそくさと座り、礼も言わずに次の駅で降りていく「としより」。横合いから押し出された第2の「としより」。再び席をゆずる少女。礼を言って降りた「としより」。第3の「としより」には席をゆずらない少女。下唇をキュッと噛んで、身体をこわばらせて…。
続いて、1937年に出版された吉野源三郎さんの小説『君たちはどう生きるか』の漫画版からふたりの人物を紹介。友だちを助けようとみんなに言っておきながら、実際には何もできず、そのことで悩んでいるコペル君と、息子の悩みを知り、神社の階段を重い荷物を持って登ってゆくお年寄りに、きっかけがつかめず声を掛けそびれてしまうという若いころのエピソードを話すコペル君の母。
電車の少女と、コペル君と、若いころのコペル君の母。3人は似ている、と校長先生は言います。
「人は正しく生きたいと思う。正しいことをするのは簡単ではない。勇気が必要だ。正しい道を歩こうとするから人は悩み苦しむ。しかし、その悩むことが大事だ。それは成長につながる。」
最後に孔子のエピソードから、「正直者はどの立場をとるかによって違ってくる。白か黒か、右か左かだけではない。その中間の解決方法を模索することも大事。」
生徒のみならず職員も含めて、『君たちはどう生きるか』という宿題を課された最終回でした。