千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 文化交流プログラム2018

文化交流プログラムに招待されて4月12日(木)から17日(火)までの5泊6日をベトナムで過ごした自動車部の3年生部員にベトナムの印象を聞いてみました。

 

部員たちが日本との違いに一番驚いたのはその交通事情でした。

とにかくバイクが多い。バスで移動しているときにほんの少しの隙間を縫ってバイクがすり抜けていく様や、信号機が少ないし、あっても壊れていたり、信号機にカウントダウンが付いているため、青に変わる5秒前には発進してしまうバイクもいたり、携帯電話を操作しながらの片手運転、2人乗り3人乗りは当たり前で5人乗りまでいたり、ヘルメットもかぶっていないなどなど、日本では絶対に見ることのない光景だった、最終日までずっと驚かされたと、その光景に圧倒された部員たちはまくしたてるように話を聞かせてくれました。

 

そんな中を徒歩で横断するときは大丈夫だったの?と聞くと、「バイクがよけてくれるから」と聞いてはいたものの、最初のうちは近づいてくるバイクの人が日本人とは顔つきも違うし表情が読み取れなくて、本当によけてくれるのか分からないし、クラクションもやたら鳴らしてくることに戸惑ったと言います。

それでもせいぜい20~30㎞/h程度でスピード自体はそんなに出ていなかったし、一度渡ってみるとちゃんとよけてくれることも分かったからすぐに慣れたと言っていました。

そのうち、クラクションも日本のように「邪魔だからどいて!」と相手に警告する意味で鳴らしているのとは違い、「ここにいるよ!気を付けて!」という自分の存在をアピールするコミュニケーション手段として使われている事にも気が付くと、少し見る目が変わったと言います。

散々交通事情のすごさをまくしたてておきながら、最後には

「死にそうで死なない、日本より安全運転」だと部長の田中くんは言っていました。

 

料理はやっぱりパクチーがきつかったという水上くん。

別皿で出してくれたところもあったけど、混ぜ込まれている料理は香りがきつくて食べられなかったと言います。

「でもマンゴージュースは濃くておいしかった。濃すぎてストローが立つんですよ。」

そう言う水上くんにベトナムの印象を一言でどうぞと聞くと

「もう一回行きたい!元気があって活気があって良かった!」と即答してくれました。

苦手なパクチーもなんのそのです。

 

競技スタート時刻が突然予定より3分早まったり、大会での車検があいまいだったり、日本よりルーズな点が気になった様子だったのはメカニックを担当した石塚くん。

大会に参加しているマシンも、本校のように流線型やフルカウルのマシンは少なかったと振り返りながら「でもきっとこれから日本にどんどん近づいてくる」と仲間と話して楽しみにしている様子でした。

そんな石塚くんはベトナムに対してあまりいい印象が残っていないのかと思いきや、

「行く前は日本とは全然違うのかと思っていましたが、過ごしてみると日本とほとんど変わらない、すぐに馴染めたように感じました。」と話してくれました。

ルーズと言うのも、困ることもあるかもしれませんが、悪いことばかりじゃないのかもしれません。

 

「とにかく楽しかった」と何を聞いてもそれしか出てこない西賀くんに、意地悪をしてちょっと嫌だなと思ったところはなかったのか聞いてみました。

「嫌な気持ちになったのは不思議とほとんどなかったです。」とすっかり気に入った様子。

写真も見せてくれてベトナムの思い出を楽しそうに語ってくれました。

 

しかしベトナムでは楽しい思い出ばかりではありませんでした。

実は何度か寝坊をしてしまって帰りの飛行機にもギリギリだったとか。

「昨年の先輩たちはそんなことがなかった。自分たちはまだまだ考えが甘いなと痛感しました。自分たちはやってみて失敗したらその時考えるようなところがあるけど、先輩たちのように先のことまで考えて行動できるようになりたい」と副部長の秋山くんは話してくれました。

そんな苦い経験をしながらも成長させてくれたベトナムは「元気な国で楽しかった」とやっぱり楽しい思い出が残ったようでした。

 

口々にベトナムの思い出を語る部員たちでしたが、どの子も表情は晴れ晴れとして楽しそうに話してくれました。

また、大会後の市内視察中にも偶然出会った他のチームから一緒に写真を撮ってほしいと言われ、日本チームの注目度の高さを実感したそうです。

 

このような機会を与えてくださった主催のホンダベトナムカンパニー・リミテッド様、
本プログラムにかかわって下さったすべての方、
ならびに出発にご協力くださった保護者の方皆様に感謝いたします。

ベトナムでの経験を活かして今年も良いチームに発展していけたらと思います。