全国大会まで1か月を切りました。
先日、風洞実験で新型マシンの風の流れが予想外に悪いことが分かったボディー班は、早速問題解決に取り掛かっていました。
マシンは正面から受ける風をきれいに後方へ流した方が抵抗が少なく走れます。
ところが新型マシンはボディーの底面に空気がまったく流れていかないことが分かりました。
歴代のマシンもひっぱり出してきて風洞実験にかけ研究した結果、新型マシンの顎が出すぎているのが原因じゃないかと推察することができました。
そこでまずはボディーの型取りをしたときの元型を削って実験してみました。
黄色のテープが削る前、青色のテープが削った後の下面後方の風の流れを表しています。(写真は下側の型を上下ひっくり返しています。)
黄色のテープは流れやすい方に風が押しやられていくのに対して、青色のテープはまっすぐ後方に風を切り裂いているのが分かります。
型で風の流れが改良されたことが分かったので、実際のボディーも同じように改良していきます。
先に、削った型を使って切り取ったところにつぎはぎをするパーツを、ボディーを作るときと同じ要領で作って接着剤で貼り付けました。
削る部分はのこぎりで切り込みを入れ、万能はさみで穴を広げていきます。
のこぎりで切り込みを入れた3年生の秋山くんは「せっかく作ったのになぁ」と惜しむ気持ちもなかったわけじゃないと言いながらも、その手に迷いは感じられませんでした。
「下を少し削っただけで、本当に風の流れが全然違った」と喜び交じりに驚きながらも、
「風洞実験では良い結果が出たけれど、実際の大会ではどうなるか分からない。」と慎重さをにじませていました。
改良新型マシンが走る全国大会は9月29(土)30日(日)にツインリンクもてぎで行われます。
連覇のかかる下総高校自動車部、改良マシンでどこまで記録を伸ばせるのか!? 皆様の応援、よろしくお願いします。