ボディー班では型の成型が落ち着いて、型取りのための水研ぎ作業に入っていました。
「春休み前までに型を完成させるという目標でやっていたので、ちょっと遅れ気味です」
と言うのは部長に就任したばかりのボディー班の2年生、永長くん。時々他の班の作業の様子を気にかけながらも手元の作業に精を出していました。
そんな永長くんと一緒に型を磨いていたのは1年生の矢本くんです。
父親が本校の卒業生だったという矢本くんは、中学校ではコンピュータ部に所属していたそうですが、せっかくだからこの学校ならではの部活に入ろうと思って自動車部に入部したそうです。
自動車部での作業は「弱音を吐くと肉体的に疲れることもあるし、精神的なプレッシャーを感じることもあります」と言いながらも「黙々と作業に打ち込んでいると、疲れを感じなくなるほどおもしろい」と話してくれました。
ボディー班の仕事はどんなところがおもしろいか聞いてみると
「一日一日で見ているとそんなに作業が進んでいるようには見えないんですけど、長い期間で見ると大きく変化するところがおもしろいです。目に見えて変化が現れるので、やる気も出ます。」と話してくれました。
矢本くんと一緒に作業している2年生の堀口くんは
「すごく真面目で伝えたことをすぐ理解してくれるので助かっている」と言い、
また春からは2年生になる矢本くんに「2年生になると授業が大変になりますが、課題などを残さずにいつも部活にいて、後輩から頼られるような先輩になってもらいたい」と(自分の反省を踏まえつつ)話してくれました。
矢本くんは自動車部について「自分たちでイチからものを作ることで、その大変さを感じるけど、ものづくりのおもしろさも味わうことができます。」と魅力を語ってくれました。
「優しくて面白い」という先輩方に囲まれて、春からは自身も先輩となる矢本くん。ものづくりの魅力を後輩に伝えられる良い先輩になってくれることを期待しています。