千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 ベトナム文化交流プログラムレポート①

4月19日(水)自動車部員3年生で構成された代表チームがベトナムから無事に帰国しました。

昨年行われたHondaエコマイレッジチャレンジ全国大会高校生クラスにおいて
本校自動車部が優勝した副賞としてベトナム大会文化交流プログラムに招待され、
4月13日(木)から6泊7日の行程を自動車部3年生の5名と顧問2名がベトナムで過ごしました。

部員たちが言うにはどの行程においてもたいへん厚いおもてなしを受けたようですが、
まずはHondaエコマイレッジチャレンジベトナム大会での様子についてご報告していきましょう。


Hondaエコマイレッジチャレンジベトナム大会は日本での大会と趣旨は同様で、
決められた距離を自作マシンで走行し、消費した燃料を計測することで燃費を競う競技です。
今回で8回目の開催ということで、36回の歴史をもつ日本大会の優勝チームから
技術や取組姿勢などを学ぼうとする参加者であふれていました。


日本での大会と決定的に違うところはエンジンの規格が日本では50㏄以下なのに対し、
ベトナム大会では50㏄以上150㏄以下としているところです。
そのため順位などには反映されないのですが、
本校自動車部も競技には同じように参加してコースを走行してきました。

 
この大会のために発注した半袖つなぎもよく似合っています。


ベトナム大会の特設コースについてドライバーの石塚くんは
「コース幅は広くて見た目もきれいだから走りやすそうだと思ったんですけど、
実際に走ってみるとボコボコしていてマシンが跳ねるので体が痛かったです。」
と語ってくれました。
「あと、街中を走っている車にはホーンがついているのに
大会に出るマシンにはみんなついていないんですよ。
ぶつかるようなことはありませんでしたが、積極的に使って利便性を伝えてきたつもりです。」
とちょっと得意げに話してくれましたが、
聞いていて荒い運転だと思われたのではないかと心配になってしまいました。

燃費は比重が公表されないために正確な数字は出せませんでしたが、
おおよそ1600㎞/㍑、
データのない条件の中ではなかなか満足のいく結果が出せたようです。


部長の厚海くんは
「初めて走るコースだったので面白くもあったけど、
やっぱりデータがないことが不安でした。
日本での大会は長年先輩方が積み重ねてきてくださったデータがあるので、
改めて研究を積み重ねることの大きさを感じました。」
と話してくれました。

しかしベトナム大会では走行前から予期せぬトラブルに見舞われました。

空輸中の気圧の影響でホーンが壊れてしまったり、
ベトナムの湿度が高くてクラッチなどに錆が出たり、
そしてなんと、スタートフラッグが振られたのにエンジンがかからないという事態にも陥りました。
 
原因は現地で配布されたバッテリーの電圧が新品のはずなのに11Vしかなかったとのこと。
すぐに別のバッテリーを用意してもらって再スタートを切れましたが、
「日本ではバッテリーの管理も行き届いていてそんなことはほぼないに等しいのに、
海外に行って洗礼を受けた気分です。
同時に、品質の良い日本の環境が当たり前になってしまって、
慢心につながってしまっていたということも反省しました。」
と語ってくれたのは副部長の伊藤くん。
トラブルも成長につながる良い経験になったようでした。


記録は順位には反映されませんでしたが、参加記念品をいただくことができました。

整備中や競技中にもベトナムチームの注目度は高かったようです。
競技終了後にはベトナム大会参加チームとの情報交換会が開かれました。
その模様については、また次回にご報告したいと思います。