千葉県立下総高等学校Shimofusa High School

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自動車部 スクリーン製作

自動車部は新年早々4日(月)から部活動を開始して、スクリーン(窓)製作に取り掛かりました。

↑型が冷えているのでストーブで十分に温まったことをサーモグラフィーで確認して作業に入る

本校自動車部のスクリーン製作はペット樹脂を温めて型に押し付けるヒートプレスで行います。そのため、本来は夏など気温の高い時期に行うのが理想なのですが、今年度は春の休校期間もあり、作業が思うように進まずに延ばし延ばしこんな真冬の今日まで引っ張ってきてしまいました。

  

スクリーンの製作工程を覗いてみましょう。

あらかじめ型に設計されたスクリーンより大きめにペット樹脂を切り出して、治具で固定します。

それをストーブで加工しやすい柔らかさになるまで熱して、型に押し付けて一気に成形します。

「ペット樹脂の扱いがとても難しい。」と話してくれたのは2年生のハサニくんです。

↑出来上がったスクリーンをカウルに張り付けて完成
合計9枚のスクリーンを製作する

「温めて柔らかくした後に型に押し付けようとしても、型にあてるまでにすぐに冷えて固まってしまうので時間との勝負です。でも位置がずれてもいけないので、合わせる位置にマスキングテープで目印をつけて、位置を決めたら一気に押し付ける感じです。」と説明してくれました。

↑ペット樹脂の端を合わせる位置にマスキングテープで目印

シミュレーションを何度か行い、それでも失敗してしまいます。一度失敗した樹脂は歪みが生じてしまうために本番用にはもう使えませんが、温めると形は元に戻るので、それを練習用にしてコツがつかめるまで練習を繰り返します。

 

↑出来上がったスクリーンに光を当てて歪みがないか確認をする

この日はまだ比較的フラットなサイドスクリーンを製作していましたが、フロントスクリーンは湾曲が大きくなっているので至難の業です。

↑スクリーンを製作している傍らではカウルにスクリーンを貼るための穴をあけていた

「一人で押し付けるのではなくて数人で押し付けて引っ張るので、力加減とか息を合わせなくてはいけないんです。そのバランスが難しい。」

と話してくれたのは3年生の小関くんです。

スクリーン製作には人手が必要なため、年末は課題研究などで忙しかった3年生も久しぶりに部活動に参加してもらいました。

 

3年生の小関くんは久しぶりの活動でちょっとそわそわしている様子も見られましたが、「ここに来ると安心感がある」と嬉しそうに活動に参加してくれていました。後輩たちもやはり3年生がいると頼りがいがあって安心感を感じている様子の一方で、場が引き締まるようにも見えました。

↑2年生が中心になって作業している様子を右側の3年生が一歩引いて見守っていた

ですが、3年生は人手が足りている時は一歩引いて見守り、2年生が中心になって作業を進めている姿を見て、これからは後輩たちが部を引っ張て行く立場だということもお互いにちゃんとわきまえているんだなと感じました。

作業工程のメモを取っている2年生もいて、しっかり引き継ごうという意思を感じましたが「先輩に言われて気が付きました」と正直に教えてくれました。

今年度の大会が軒並み中止になったことで経験不足が否めない分、まだ力不足な面もありますが、普段の活動の中で着実に経験を積んで一歩一歩前進しようとしています。

まだ不安な情勢は続くようですが、新しい年に期待を抱いて前進し続けていきたいと思います。今年も応援よろしくお願いします。